【ネタバレ感想】やがて君になる 4巻 | あの人を変えたいーー揺れ動く2人の気持ち。
あらすじ
生徒会劇が本格始動!
夏休みに入り、生徒会のメンバーは劇の強化合宿に入る。
劇の指導を担当する市ヶ谷は、生徒会のOBで七海燈子の姉の同級生だった。
彼から聞かされた、生徒会長としての姉の姿は------。
そして、侑の気持ちも徐々に変化していた。「先輩と話すと胸がざわざわする」。
そんな侑が決意したこととは…。
▼3巻の感想はこちらです
※この先ネタバレ・画像ありです
4巻は侑の気持ちの描写が多め
3巻でも戸惑いを見せていた侑ですが、
4巻では彼女の気持ちの描写が、表情によく現れていました。
名前を心の中で呼んでみたり。
出典:やがて君になる 4巻
でも、侑からは何もすることができない。
先輩から「私を好きにならないで」と言われているから。
先輩は、自分のことを好きにならない自分のことが好きだから。
出典:やがて君になる 4巻
だから「好き」って気持ちは隠さなくてはいけない。
「ばか」の台詞で隠れている部分、何が書いてあるかは明白ですよね…。
切ない演出だなあ。
出典:やがて君になる 4巻
もう、どうでもよくなんてなくなっている。
でもそれを伝えることができない侑の立場を現すように、
名言はしない、もどかしいシーンがつづきます。
表紙も、今までは先輩→侑って感じだったのに、
今回は侑が先輩を見つめてる(さやか先輩も)。
この漫画は毎回絵にちゃんと意味があるよなぁ。表示からも関係性の変化がわかる。
何を目指せばいいのかわからなくなる先輩
夏休みに入って、本格的に生徒会劇の練習が始まる。
生徒会劇の成功を目指す七海先輩。
演技もなかななうまいようで、堂島くんも「すげ…」ともらしてましたね。
「自分が何者なのかわからない」という劇中の主人公に感情移入しているのかな。
劇の指導を担当する卒業生の市ヶ谷は、七海先輩の姉・澪のこともよく知っていた。
2人の時に「姉はどんな人だったんですか?」と聞く。
市ヶ谷に言われたのは…
出典:やがて君になる 4巻
お姉ちゃんを目指して振舞ってきたはずが、
他の人の目に写っている姉は、それとは全然違った。
劇の内容ともリンクする自分が(目指す姿が?)「わからなくなる」展開です。
あの人を変えたい
出典:やがて君になる 4巻
生徒会長としての姉の話を聞いて、目指すものがわからなくなる先輩 。
自分のことを「嫌い」だという先輩。
お姉さんが死んでしまって、自分の身代わりに…と思ってしまって
その体験が「自分が嫌い」に繋がっているのかな。
それともほかに理由があるのかなぁ…
4巻のラストでは侑が行動に出ます。
出典:やがて君になる 4巻
「七海先輩に自分のことを嫌いじゃなくなってほしい」
そのために、侑が電話をかけたのは………。
4巻はここまで。
5巻は幸せそうな(表面上かもだけど)2人のデートも描かれて
好きな巻です!近々感想かきます。
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